スマートスーツ®は、中腰姿勢の維持や重量物の持ち上げなどの動作の負担や疲労を軽減してくれる
アシストスーツです。
スマートスーツ®とは
2つの補助効果で腰の負担軽減
つらい中腰姿勢の維持や重量物の持ち上げ等のかがみ込み時に弾性体(ゴム)が作用し、上半身を引き起こす筋力補助と、ベルトにより腹部を引き締め体幹を安定させる2つの補助効果が適切に発揮するアシストスーツです。 腰部にかかる蓄積疲労や突発的な負担を軽減することができ、腰痛による労働災害の発生の抑制になります。
強すぎないアシスト力
アシストスーツの力が強いと、その瞬間の作業は楽になりますが、アシストスーツの力に頼りすぎると自分自身の体力の低下を招いてしまいます。スマートスーツ®は作業者による腰痛などの疾病リスクをアシストによって取り除きつつ、体力の維持、増進に寄与するだけの負荷、すなわちトレーニング効果は残すことによって、いつでも、いつまでも安心して仕事を続けられるような丈夫なカラダづくりを目指しています。
リスクのある負担は軽減しながら、アシスト力をさりげない程度に留めることで、
長く安心して働けるツールとなることを目指しています。
開発のコンセプト【軽労化®】
北海道大学大学院 情報科学研究科 システム情報科学専攻 教授 田中孝之氏
軽労化®とは労働の負担を軽減し、かつ適切な身体能力を維持することで健康労働寿命の延伸を目的とした概念です。 楽になることだけを追求し、労働による傷病リスクを軽減するだけでは長期的に見た場合運動能力の低下を招く恐れがあります。負担軽減と身体機能維持の両立こそ、長く働き続ける為には必要です。 その考え方をもとに、NEDOの「課題解決型福祉用具実用化開発支援事業」および「イノベーション推進事業課題解決型実用化開発助成事業(福祉用具)」で、株式会社スマートサポートと北海道大学がともに、ロボット技術を応用して補助装具を開発。ロボット工学、動作解析、弾性材解析などの技術を駆使して、「スマートスーツ」をつくり上げました。
厚生労働省による
実証事業で有用性が報告されました
スマートスーツは厚生労働省による令和2年度の「高年齢労働者安全衛生対策実証等事業」に採択され、第三者機関による客観的検証が行われました。その結果、「腰の負担を軽減し、腰痛による労働災害を低下させる対策として有用である」と実証され、厚生労働省より報告書が公開されました。
活躍シーン
スマートスーツは中腰での作業や重量物の運搬など、様々な現場での動きをアシストします! 作業による腰痛にお悩みの方、負担軽減と身体機能の維持を両取りしたい方、取り扱いしやすいアシストスーツを探している方、低価格で導入したい経営者の方におすすめです。
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介護
移乗、移動介助/オムツ交換、
トイレ誘導、入浴介助 -
清掃
廃棄物収集、運搬
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運搬
梱包作業、重量物の荷下ろし
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農業
収穫、選定作業
高年齢労働者を雇用する現場に
令和2年に創設されたエイジフレンドリー補助金は、高齢者が安心して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行うものです。スマートスーツ®も昨年度の補助金対象でした。今年度も申請中です。
【令和3年度の補助内容】 高年齢労働者(60歳以上)を常時1名以上を雇用する労働保険に加入している中小企業者が対象となります。 働く高齢者を対象として職場環境を改善するために次の対策に要した費用が補助対象となり、補助率は1/2、上限額は100万円までとなります。 ※ただし、事業場の規模や高年齢労働者の雇用状況等を審査されたうえでの交付決定となります。
公募要領等の詳細は下記でご確認ください。
ラインナップ
ラインナップは3種類。サイズ、カラーのオーダーやオリジナルユニフォームを作成することもできます。お気軽にご相談ください。
必要なときにだけ着用したい方に
通気性の良い素材と軽量化を追求したタイプ。普段ご利用のユニフォームや作業服の上から着用できるため、必要なときにだけ利用したい方におすすめです。事業所内での複数名での着回しも比較的容易。 手順を守って正しく着用することで、軽労化効果を得られるように設計されております。 サポート力の感じ方には個人差がありますが、効果を感じにくい理由が“正しくない着用の仕方”という場合もございます。
着用POINT
体にフィットするように装着。ベルトの一部が浮かないように注意。
赤い目印が真上に来るように調整。
※肩と太腿のベルトが正しい位置にあることで、正しいアシストが得られます
マジックテープがついたベルトはやや強めに装着。外側のベルトは余裕を持たせて装着。
締めすぎには注意。立っているときにはゴムに緩みがある状態で着用。
できるだけ膝上に近い位置で装着。ゆとりを持たせて装着。
2つあるベルトの折り返し用バックルの間隔が十分取れるように装着。
多様な作業でこまめに着脱できない方に
ズボンにスマートスーツの機能をセットインしたタイプ。一体化しているため、“着脱の容易さ”や“着心地の良さ”を実現しました。常時着用しても違和感が少ないため、よりヘビーに使用したい方やこまめに着脱する時間がない方におすすめです。既製品以外のカラーもございます。
つなぎにスマートスーツの機能をセットインしたタイプ。一体化しているため、“着脱の容易さ”や“着心地の良さ”を実現しました。外見上は、通常の作業着とほとんど変わらないため、服としての機能(収納やデザイン)を生かしたまま使用できます。既製品以外のカラーもございます。
オリジナル・オーダー
オーダーでオリジナルユニフォームを作成することも可能です。
- ・ユニフォームを持ち込む
- ・カタログから選ぶ
- ・オリジナルで作る
- ・パンツスタイル、オーバーオールスタイルの既製品以外のカラーの注文
導入事例
スマートスーツ®は、建設業や介護、農業など様々な現場で作業負担軽減の為に利用されています。 導入のきっかけや、効果など、お客様の声をお聞きください。
CASE1【建設業】大成建設株式会社
建設業界では他産業の比較しても就業者の高齢化が顕著となっていますが、熟達した建設技能労働者の確保が最も重要な課題のひとつとなっています。 大成建設ではベテランの建設技能労働者が安心して働ける現場づくりを目指し、全国の建築現場にスマートスーツの導入を推進しています。同社の作業パンツ(ユニフォーム)にスマートスーツの機能を組み込んだものや、職人が身につける安全帯や腰袋と干渉しない建設現場用スマートスーツの開発に取り組んでいます。 積極的に試着・適用を行うことで、建設作業員に軽労化の概念を啓蒙するなど、建設作業員の安全意識の確認や労災リスクの低減に向けた活動を展開していきます。
CASE2【介護】特別養護老人ホーム
ドリームハウス
■導入時期:2019年1月〜 ■作業内容:移乗、移動介助/オムツ交換、トイレ誘導、入浴介助
- スマートスーツ®を導入した決め手は?
- 初めてスマートスーツ®を知ったのは社会福祉法人主催の介護ロボット導入をテーマとした研修会に参加した時です。スマートスーツ®も出展していて、試着した職員の感想は「インパクトは無いけど抵抗感がなく使いやすそう」というあっさりしたものでした。 しかし、電力を必要とせず非常に軽量で取り扱いしやすく、装着時の違和感も少なく汎用性が高いのは他には無い利点です。しかも、他の製品に比べて圧倒的に低価格で最もコストパフォーマンスが高いものだと思います。試験導入で試着した全ての職員が満足したわけではありませんが、「使い続けたい」という反応がたくさん返ってきたのは初めてなので本格導入を検討していこうと思っています。
CASE3【運搬】北陽興産株式会社
■導入時期:2018年11月〜 ■作業内容:廃バッテリー等の梱包作業、トラックから重量物の荷下ろし
- 導入してみた感想は?
- 従業員からは「めちゃくちゃ効きます!」などの声は聞かれません(笑)。しかし、それも担当者から説明を聞いていた通りという感じです。それよりも、従業員が「着けていると安心なので使い続けたい」と言ってくれているので、購入してよかったと思っています。従業員に休まれるのも困りますが、腰が壊れると生活に多大な支障が出るので、何よりも従業員の身体を守ることが一番大事だと思っています。(スマートサポート社の)担当者の対応も丁寧で信頼できました。
CASE4【清掃】渡辺清掃株式会社
■導入時期:2019年8月〜 ■作業内容:廃棄物収集、運搬
- スマートスーツ®の効果は感じられましたか?
- 特に腰をかがめる作業や重量物を運ぶ作業では安心感があります。
- 腰痛ベルトとの違いは感じられましたか?
- 歩行中や立ち仕事の時には着けている感覚はあまり強くないのですが、腰をかがめるようなきつい作業の時にサポートしてくれている感覚があります。サポート力が強すぎないので、作業する動きが制限されないのも良い点だと思います。
- スマートスーツ®の着け心地はいかがですか?
- 元々の作業着がタイトなこともありますが、最初は少し窮屈な感じがありました。体型に合わせてベルトを調整できるので、数日でちょうど良い締め具合がわかってきました。
CASE5【農業】内山農園
■導入時期:2016年8月〜 ■作業内容:アスパラの収穫、選定作業
- スマートスーツ®の効果は感じられますか?
- かがむときの腰の負担軽減は着用してすぐ感じます。
- これからもスマートスーツ®は着用しますか?
- 収穫時期はもちろん、中腰作業が多いときは腰痛対策に着用していきます。
お店で試着等を希望の方は
以下の全国のDCM店舗等で購入が可能です。